From灘 無重力の室内を想像 自由に議論

外見のまったく同じ鉄球が2個あるとします。鉄球Aは2キロ。鉄球Bは中が空洞になっていて1キロ。AかBかを見分けるには、はかりにのせてみればいいですね。

さて、無重力状態だったらどうやって見分ければよいでしょうか。国際宇宙ステーションの室内を想像してください。あらゆるものが空中にうかんだままになる状態です。室内なので空気はあります。さあ考えてみよう。

「割ってみる」「酸をかけてとかす」

あ、破壊するのはなしで。

「2個を同じ速さでぶつけ合わせる」

お、いいぞ。すると?

「大きく飛ばされたほうがB」

いいね。ほかには?

「投げてみる」「ひもをつけて、ふり回す」

どっちがどっち?

「手ごたえの大きいほうがA」

では、鉄球を動かさずに見分けるには?

「かたいものでたたいて音を比べて、音の高いほうがB」「いやAやろ」

何でたたくかによると思うよ。ほかには?

「手でつかんだまま動かさないようにして、温度が早く体温に近づいたほうがB」

熱に注目したか、なるほど。

では、鉄球に何もふれずに見分けるには?

「磁石を近づけて早く寄ってきたほうがB」

では、動かすのもふれるのもだめなら?

「えーっ」

授業ではさらに議論が続きました。みなさんもいろいろ自由に考えてみてくださいね。

【朝日小学生新聞2021年10月8日 掲載】