From西大和 今日からみんな「出る杭」に

学校で整列するときに「前へならえ」というかけ声があります。「前へならえ」と言われると両手を前に出して前の人にならい、一人だけずれたり列からはみ出たりしないように、みんなできれいに列を作りますよね。

ところで、「出る杭は打たれる」ということわざを聞いたことがありますか? ほかの人よりも出過ぎてふるまう者は非難されるという意味です。日本で生活していると、知らず知らずのうちに、ほかの人とちがうことをしないようにするという考え方のもとで行動している気がしませんか?

一方で、英語には“Doing nothing is doing ill.”ということわざがあります。何もしないことは悪事をしていることになる、という意味です。せっかく生まれてきたのだから、おとなしくしているのではなく、世のため、人のためによいことをして、どんどん出ていかないと、ということです。言いかえると「出る杭」になりなさい、ということです。

学校では意見を活発に言ったり質問したりしてクラスをもり上げ、自ら率先して困っている人を助けるなど、ほかの人のためになるような行動をして、ほかの人よりぬき出れば「出る杭」になれますよね。クラスのみんながまわりからぬき出ようと「出る杭」になろうとすれば、すばらしい集団になると思いませんか?

このような英語のことわざの考え方を知って、明日からと言わず今日の行動から変えて、「出る杭」になってみませんか?

【朝日小学生新聞2021年7月30日 掲載】