From灘  動く太陽とともに宇宙を進む

地球が動いていることはみなさん知っていますよね。地球は太陽のまわりをまわる「公転運動」をしていて、1周するのにかかる時間が1年です。ということは、今から1年たつと地球は今の位置に帰ってくる……のでしょうか?

地球は動いているのでしたね。では太陽はどうでしょう。地球が宇宙の中心でないのと同様に、太陽も宇宙の中心ではありません。太陽も動いています。

太陽は銀河系という超巨大な渦巻き星雲の中にあり、太陽は銀河の中心のまわりを時速85万キロメートルという速さで動いています。太陽がその速さで1年のあいだに進む距離は74億キロメートルです。ということは、地球も太陽にともなってその距離を移動していることになります。

地球と太陽の距離は1.5億キロメートルしかないことに注意してください。地球は円をえがくのではなく、細長いらせんをえがきながら、太陽といっしょに猛スピードで宇宙空間を突き進んでいるわけです。同じ場所にもどってくることは二度とありません。そう考えると、地球の公転運動という安定したイメージが持てなくなりますね。

え? 銀河系も動いているんじゃないかって? そうです。銀河系もまた宇宙の中心ではありません。銀河系も動いているはずです。うーん、ますます気が遠くなってきますね。

みなさんもしっかり勉強して、このような謎を考える楽しみを味わってくださいね。

【朝日小学生新聞2021年1月29日 掲載】