From西大和  しっかりねむって脳を健康に

新型コロナウイルスの影響もあり、「在宅勤務」や「時短営業」など、働き方が変わってきています。ところが朝の電車では、いそがしさと寝不足の自慢が聞こえてきます。夜、ぐっすりねむれていない人も多いようです。

睡眠が不足するとあらゆる作業の効率が悪くなります。動物は起きているときに、脳で体内の20%近くのエネルギーを使います。そのため、ねむることで脳をクールダウンさせる必要があります。睡眠には、心のつかれの回復や記憶の整理を行うレム睡眠と、脳の温度を下げ深く脳を休ませるノンレム睡眠があり、一晩で約3~5回くり返されます。

また、ねむっている間に大人も子どもも「成長ホルモン」が分泌されます。「寝る子は育つ」というように、成長ホルモンは記憶力を高め、こわれた体のメンテナンスを行います。さらに最近になって、脳は、深くねむっているノンレム睡眠の間だけ、脳にたまったごみを洗い流していることがわかりました。睡眠時に脳が小さくなり、脳のまわりの液体の流れを速めることで行っています。

このごみの中には、アミロイドβという認知症の患者の脳にたまっている有害物質もふくまれ、よくねむることが認知症を治療・予防するためのかぎとなる可能性が示されたのです。さらに、徹夜をするとアミロイドβが蓄積することもわかっています。

睡眠不足は、こうしたごみの排出をさまたげ、疲労をためこみ、様々な健康被害をもたらします。睡眠はしっかりとりたいですね。

【朝日小学生新聞2020年12月11日 掲載】