From灘  校歌にこめられた思い 味わって

みなさんは、自分が通っている学校の校歌を歌うのは好きですか? 好きという人もいれば、何のためにあるのかわからないという人もいることでしょう。

私は、自分が通っていた小学校の校歌が大好きです。マズルカという舞曲のような軽やかな三拍子のリズムで、今年で創立121年となる古い学校の校歌としては実にめずらしいのではないかと思います。

多くの学校で、校歌の歌詞には二つの大事なことが書かれています。一つは、この学校は素晴らしい土地にあるのだということです。その内容は、ここには豊かな自然がある、あるいは歴史がある、あるいは未来を開く力がある、など地域に応じてさまざまです。多くの場合、「その土地、つまり自分が暮らしている土地に誇りを持つことで、学校や自分自身に誇りを持ってほしい」という願いがこめられています。

もう一つは、みなさんに立派に成長してほしいということです。比較的新しい校歌だと「~しよう」、古い時代の校歌だと命令口調や「~せん」などの言葉で表現されています。「このようなことができる大人になってほしい」という願いがこめられているわけですね。

このように、校歌の歌詞には学校を作った人々の、みなさんへの思いがつまっていることがあります。じっくり読んで、それを受け止めてみることをおすすめします。古い言葉で書かれている場合は、中学校で古文を勉強してからでもよいでしょう。

【朝日小学生新聞2020年11月27日 掲載】