From灘  未来当てるゲーム、昔から人気

【問題】一つのさいころを4回投げます。4回のうち1回でも6が出るか、または4回とも6が出ないか、どちらか当てるゲームをします。どちらの方が有利でしょう?

この問題、ぜひおうちで遊んでみてください。1回目で6が出たら興ざめですが、3回ふってもまだ6が出ない。4回目で勝負が決まる! さぁ、どちらだ! となったらもり上がるでしょう。この計算方法は一般的に中学2年生で学びますが、実は「4回のうち1回でも6が出る」の方がわずかに有利です。

人類は昔から「これから起きるのはどっちだ?」ということ、すなわち「未来」を当てるゲームにワクワクしていました。こういったゲームは昔からあり、遊ばれ始めたのはなんと紀元前です。古いものだとエジプトのピラミッドにその記述があるとか。日本でも、奈良時代に書かれた歴史書の日本書紀に「(あまりにみんながゲームに没頭して仕事をしないので)持統天皇は宮中でのすごろくを禁じた」といった記述があるそうです。

「未来」を考えるために役に立つ数学に「確率」という分野があります。「確率」とは、これから起こることを数値化して考える数学です。「確率」という考えが確立したのは17世紀のフランス。約370年前です。パスカルとフェルマーという数学者が考えました。今では中学生が当たり前のように計算できる確率の問題も、当時は「未来」について分析することに慣れていなかったので、天才数学者2人も苦戦したようです。

【朝日小学生新聞2020年10月2日 掲載】