三審制や裁判員制度を確認

三審制や裁判員制度を確認

国の権力を三つにわけ、一つに集中することを防ぐしくみを「三権分立」といいます。法律をつくる「立法」、法律にしたがって政治をおこなう「行政」、法律にそって公正な裁判をする「司法」。それぞれ国会、内閣、裁判所がにないます。「ニュースおぼえているかな?」に関連しておさえておきたいのが司法(裁判)です。

裁判は個人や企業などの権利や義務をめぐる対立をさばく民事裁判と、犯罪についてさばく刑事裁判などがあります。

民事裁判ではうったえた人を原告、うったえられた人を被告といいます。本人や、弁護士が代理人としてそれぞれの考えを主張し、裁判所が法律にもとづいて判決をくだします。当事者が話し合って解決する和解の場合もあります。

刑事裁判では犯罪をおかした疑いのある被疑者を、検察官が被告人として裁判所にうったえます(起訴)。裁判では弁護士が被告人の弁護人となり、検察官と争います。

裁判を公正におこない、誤りを防ぐために取り入れられているのが「三審制」で、原則として3回まで裁判を受けることができます。第一審は事件の内容によって簡易裁判所・地方裁判所・家庭裁判所のいずれかではじまり、判決に不服があれば、上級の裁判所に第二審を求めることができます(控訴)。第二審の判決にも不服があれば、第三審を求めることができます(上告)。

入試でよく出るのが裁判員制度です。国民の感覚を裁判に反映させようと2009年にスタートしました。くじと面接で選ばれた6人の裁判員が3人の裁判官と、地方裁判所でおこなわれる刑事裁判の第一審に参加し、有罪か無罪か、有罪ならどのような刑罰にするかを判断します。

判決の内容は多数決で決めることになっていますが、裁判員だけの意見では、うったえられた人が不利になる判決にはなりません。裁判官が1人以上、多数意見に賛成する必要があります。

【朝日小学生新聞2018年11月23日 掲載】