火山の形は溶岩の粘性が左右

火山の形は溶岩の粘性が左右

火山を「入り口」にした問題は入試でよく出ます。上の「ニュースおぼえているかな?」に出ている火山は名前と位置を確認しておくのがよさそうです。今年はアメリカ・ハワイ島にあるキラウエア火山、中央アメリカのグアテマラにあるフエゴ山など、海外の火山も相次いで噴火していることから、来春は火山をテーマにした出題が増えるかもしれません。

火山の形は溶岩(マグマ)の「ねばりけ(粘性)」によって異なります。ねばりけが強い(大きい)と溶岩は流れにくく、ドームのように盛り上がった形(溶岩ドーム)になります。昭和新山(北海道)や雲仙・普賢岳(長崎県)が代表例です。ねばりけが弱い(小さい)と溶岩は流れやすく、傾きがゆるやかでなだらかな形になります。キラウエア火山などがこれにあてはまります。ねばりけが中程度の場合、円すいのような形になります。ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界文化遺産に登録されている富士山(山梨県、静岡県)や桜島(鹿児島県)などが、その一例です。

溶岩が冷えてできた岩石(火成岩)や火山灰の色も火山の性質を知る手がかりになります。かぎになるのが二酸化ケイ素という物質です。二酸化ケイ素を多くふくむ溶岩はねばりけが強く、冷えて固まると白っぽくなります。二酸化ケイ素が少ないとねばりけが弱く、黒っぽくなります。また、ねばりけが強いと激しく噴火し、ねばりけが弱いと比較的おだやかな噴火になるという傾向もあります。

今春は神奈川・聖光学院中が火山活動について、あやまっている説明(日本は世界有数の火山国であり、過去の火山活動を研究することによって、火山の噴火を正確に予知できるようになっている)を選ぶという問題を出しました。

【朝日小学生新聞2018年11月16日 掲載】