台風の「正体」や進路をチェック

台風の「正体」や進路をチェック

気象は入試でよく取り上げられるテーマです。豪雨や台風に関連しておさえておきたい用語が「特別警報」。大雨や暴風、高潮、大雪などで「数十年に一度」の規模になると予想され、気象庁が「ただちに命を守る行動が必要」と判断した場合に出る警報のことです。都道府県は市町村へ通知し、市町村は住民に知らせることが法律で義務づけられています。

台風もポイントになりそうです。まずは、その「正体」を確認します。おもに熱帯地方の低い緯度で発生し、海から大量の水蒸気が供給されて発達した低気圧を「熱帯低気圧」といいます。このうち赤道より北で東経180度より西の北西太平洋または南シナ海にあり、最大風速が秒速17.2メートル以上のものが台風です。

台風の雲はうずまきのような形をしています。中心に向かって強い風が吹きこみ、はげしい上昇気流を生じて垂直方向に積乱雲が発達、大量の雨と強い風をもたらします。中心部では下降気流が生じ、ほとんど雲がなくて風も弱い「目」という部分があります。

台風を上空からみると、地上の近くでは反時計回りに風が吹きこみます(北半球の場合)。このため、台風の進路に対して右側にあるエリアでは、台風そのものによる風と台風を移動させる風が同じ向きに吹くことから風の勢いが強まります。一方、進路に対して左側に位置するエリアは、台風そのものによる風が逆の向きになるので、右側にくらべると、その勢いがやや弱くなるといいます。

台風は日本列島の南に広がる太平洋高気圧(小笠原気団)の縁を沿うようにして北上する傾向があります。日本列島の近くまで来ると西から東に向かって吹いている強い風(偏西風)に乗り、進路も北東寄りにかわります。7月ごろはユーラシア大陸のほうに進み、8~9月ごろは日本列島の近くを通るようになり、10月ごろになると日本の近くまでは来なくなるのが一般的な動きです。

台風は日本列島に上陸したり、海水温が低いところまで北上したりすると、海からの熱や水蒸気の供給が少なくなり、勢力がおとろえます。

【朝日小学生新聞2018年10月19日 掲載】